シークレットウインドウ(しーくれっとういんどう)

キャッチコピー:
なぜ追われる、なぜ終われない。

ストーリー

作家のモートは、妻エイミーとの離婚協定に疲れ果て、執筆に専念できず怠惰な日々を送っていた。ある日、モートの暮らす森の別荘に、シューターと名乗る男が現れ、「俺の物語を盗んだ」と言い出した。その内容は、モートの小説「秘密の窓」に瓜二つだった。モートは、この小説がシューターの執筆より3年も前に発表されたことを告げるが、シューターは、「結末を直し、俺の名前で出版しろ」と言い捨てる。その夜から、シューターの執拗な警告が始まった…。

コメント(予告編)

予告編を見ました…また非常に微妙な感じ。でも役者ファンの義務として(義務なのか)観にいきますけれど…

レビュー

お薦め度:★★★☆
ジョニーのジョニーによるジョニー演技ファンのための映画です。
ジョニーの演技のプロモーション作品といえましょう。本当に困ったことに、というか見所はそこしかないです(苦笑)またこんなんですよこの人…。
薦める対象は「デットマン」(これよりはテンション高い)や「ラスベガスをやっつけろ」(これよりは変な人じゃない)を観て楽しめる人です。

■オチはかなり早い段階で気がつくと思います
主人公のモートは【別居中の奥さんの恋人がしくんだことではないかと疑惑を持ちますが、実は本人のもうひとつの人格】だったという、現在となっては定番のオチです。ちなみに私がそれに気がついたのは、脅迫犯を観たことを証言してくれとお願いしたら【拒否された】、というくだりです。
  脚本は余りうまいとは思えませんでした。サブキャラや舞台設定の説明がイマイチ足りません。例を出すならば、作家の住んでいるコテージは森で孤立しているのは判りますが、ではどれ位繁華街(私書箱のある郵便局や雑貨屋兼レストランのある場所)から離れているか、作家がどの位の頻度で訪れているかの表現がされていません。
  他の人との親密度が判らないために「何故煙草を吸わない彼に煙草を勧めるのか?(パンフレットより)」なんて謎を呈示されても「作家が煙草のカートンを見ていたからじゃないの?」としか思えません。本当はここで「?」と思わせてこそミステリーの醍醐味だと思うのですが。

■しかしジョニーの演技のバリエーションの盛り込み方とそのための演出はなかなかです。流石最初から主人公にジョニーをイメージして脚本を書いたというだけのことはあります。いちいち主人公がぐうたらで周りのことに頓着しない性格なのかも上手く表現されています。 最初のショットでナイトガウンの肩がほつれているところや机の引き出しを開いたら中に菓子屑がこぼれているところで「来た来た〜〜!!」って感じです。
  ジャンクフードをぼりぼりと食し、客が来ても寝癖全開、すぐに癇癪を起こす。彼の演技独特の微妙な指の動き、視線のくれ方、肩のすくめ具合。上映前のスチール写真を観て「あれ〜?この写真だけ他と印象がずいぶんちがうなあ、どうしたことだ?」と思った写真は【第二の人格】の彼でした…惚れるねえ…ジョニー。彼の演技ファンとしては実に満喫できました。

■この映画は、原作とオチが違うらしいです。
この話が盗作をたどるストーリーということと、 相手の要求が【ラストを変更して再出版しろ】ということを加味して、キングの小説「秘密の窓」とデヴィット・コープ の映画「秘密の窓」の関係、さらにモートという作家とシューターの関係(【第二の人格がオリジナルを乗っ取る】)をもじっているのだとしたら、なかなか面白い趣向だと思います。

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