ラブ・アクチュアリー(らぶあくちゅありー)

キャッチコピー:
19人が織り成すそれぞれの愛のカタチ――それはあなたの物語(ストーリー)。

ストーリー

様々な人々の日常の「愛」の形をオムニバス形式でまとめたハートフルコメディ。

コメント(予告編)

私には大変珍しく(自分で言うな)恋愛物なのに一寸行く気。最近気になる出演者がいるから…。

レビュー

お薦め度:★★★★★
私が恋愛映画みるなんてありえねー!(自分で言うか)と、当初まったく観る気がありませんでした。
しかし、最近お気に入りの役者さんもでるし、試写会に行った妹がしきりに薦めるので行ってみました。 cm等で女友達と行くと恋人と会いたくなるとか吹聴されている作品なのに、友人と時間の調整がつかず一人で鑑賞…恥ずかしいよう。

 本当にいい映画でした。見る前に馬鹿にしてごめんなさい。最近多いですこの傾向。
号泣するような超大作ではないけれど、何だか気持ちがあったかくなるような作品です。

おそらくこの作品で言いたいことは冒頭に出てくる、
「父と子、母と子、夫と妻、恋人同士、懐かしい友人…見渡すと、実際のところこの世界には愛が満ち溢れている」 これですね。

 最近ようやく分かってきたんですが、予告編ってその国が独自に作るんですね。
 だから、その国の配給会社が何をメインに打ち出すかで鑑賞前の印象が決まってしまいます。日本はもちろん「恋愛」。恋愛一本やりです。 この映画、それだけでくくってしまっては勿体無い気がします。私みたいに「恋愛映画?けっ」とか言う人は見ないじゃないですか。
 確かに恋愛が主流ですが、大きい意味で捉えれば「愛」というか、「好きという気持ちがおこす行動」を描いています。 それには、友情もあるし、親子愛もあるし、家族愛もあるし。

 日本公式サイトさん。
 19人って一体何処から何処までを指しているのですか?
 「人物相関図」だと26人も居るんですけど…。ハートマークに関する人だけでも20人ぶっちぎってます。「作品情報>ストーリー」だと19人という一応のカウントになってますがこれだと「人物相関図」ハートマークの人なのに無視されている人もいるし、アメリカンギャルも4人ひとまとめで1カウント?
わからん…。日本配給会社の意図が。19人ってくくらなきゃいいのに。
 ちなみに海外のサイトはまた一寸作りが違います。ポスターに出てくるキャラクターすらも違います。やっぱり綺麗な男とかわいい坊やは日本では必須アイテムですか?(苦笑)
登場人物が多くて、追いかけるのが大変ではありますが、展開や各ストーリーの絡ませ方はとてもよく出来ています。

 「好き」と言う気持ちがおこす行動は本当に素敵で、不等号は付けられない。
 スクリーンの中だけではない。お姫様や、有名人、特別な人にだけ与えられた、告白のシーンはオーケストラが盛り上げてくれるような、大げさに声高に叫ぶものばかりではない。
誰もが皆、誰かが「好き」と言う気持ちの為に、ぎこちなかったり、迷ったり、戸惑ったり、それでも一生懸命で。

なんだかこれが「好き」って気持ちなんだな、って思わせる作品です。
たまにはこんな映画もいいものです。

各お話ごとにコメントを付けさせていただくならば…

1.首相と秘書
「【別の候補者が首相になってたらクッキーは付いてきませんよ。】」ってセリフ。
なんか、あなただけは一寸(【このクッキー数枚分ってとこ】がポイント)特別なんですよ。って感じがかわいい。

2.ダニエルとサム
「【やらないと一生後悔するぞ。父さんだって母さんにもっと愛しているといってあげればよかったって後悔してる】」というセリフ。
この妻と死に別れた夫とその義理の息子。本当にいい関係でみていてほのぼのします。
特別最初が仲悪い訳じゃないのでピックアップされてないけど、段々仲良くなっていくのが可愛らしいです。こういうのが父親と息子って関係なんですね。

3.ジェイミーとオーレリア
「話せるのか?」「【念のためにね】」というセリフ。
要するに彼女も【頑張って英語を勉強していた】ってことですよ。かわいいーー。
このお話の【プロポーズはかなり劇的】。でもほほえましいです。

4.ハリーとカレン
「私は一体どうすればいいの?」というセリフ。 このストーリーは大人というか、結婚した夫婦ならではのお話ですね。カレンがこの事件に付いて心の中でどんな結論をつけたのか、私には分からないけれど。
こんな衝撃的な浮気心のばれ方で、よく平静を保てるなって思いました。

5.サラとカール
「【一秒待ってくださる?】」ってところ。
あこがれの男性を自分の部屋に上げる前にこう言うんですね。
一秒で部屋を片付けるのかと思ったら、影に引っ込んで狂喜乱舞。 それで、次の瞬間平静をよそおって「お待たせしてごめんなさい」
この心境何だか良く判る!!かわいいったらないです。

このストーリーは友人と見方が違ったんですが、観た人に是非質問したいです。
そのストーリーだけは【客観的に観てこの二人の関係がうやむやのまま】で終わっています。
友人は「【恋愛と言うものは必ずしも結論がつく問題ではない】」という意味だと言ってました。
私は、サラは三年近くも想い続けたカールといい感じになったときですら【弟の電話を優先させた。それは恋愛という気持ちよりも、弟への愛情を取った】。そういうことだと私は思いました。
好きという気持ちは恋愛だけじゃない、そういうことだと私は思うのですが。

6.ビリーとジョー
「大人になってもヤクなんて買うんじゃない、ミュージシャンになったら買わなくても手に入る」
おいおいおい。っていうかこの人放送禁止用語連発(笑)
この話、最後の会話だけで強引に【ホモに持って行っている】感じがしてその点だけがイマイチ。 いろんな愛の形といってるからには【「同性愛」も入れなくちゃいけない】という判断かもしれないけど、それまで【まったくそんな素振りが無いのに、いきなりの大告白】でそれはちょっと萎えました。
ただ単に、老いぼれロック歌手と、そのマネージャーの友情でもよかったのでは。
いやでもビリー老いぼれてもかっこいい!!綺麗なおねえちゃんに囲まれて変な踊り踊っているところにちょっとメロッテしまいました。

7.ジュリエットとピーターとマーク
「【自分を抑えるために撮ったんだ】」というセリフ。
この話が一番切ないですね。ウルっときました。
本当に好きだけど、好きだからこそこれ以上好きになっちゃいけないからそっけない態度をとっていたマーク。
ジュリエットを部屋に置いて、飛び出したマークが路上でそのまま行こうか戻ろうかとウロウロするところの演技はとても気持ちがよく出てて本当に切ない気持ちになりました。
「クリスマスは本当の気持ちを伝える日だから」
こんなシチュエーション、きっと超恋愛映画でみたらきっと「キザ」とか思うんでしょうけど、言葉に出さずに想いを伝える、という設定に無理が無くて自然でした。

ちなみに、ジュリエット役のキーラ。来日会見の際に「ヘソピアスが見えるドレスだから」というのでどんなもんだと一生懸命みたのにスクリーンだと殆どどころか全然見えなかった…。

8.コリンとアメリカン・ギャル
「これは?」「ストロー」「”ストロー”?いやんかわいい」
この作品の御馬鹿ポイントを一手に引き受けたストーリー(笑)。
そんな上手く行くはず無いだろと突っ込みを入れたくなるほど、勘違い走ったアメリカン・ギャル。(製作がイギリスだからね…)私は絶対これは妄想オチだと思っていたので現実を知った時は吃驚した。

9.ジュディとジョン
このストーリー、ユーモアに富んでて面白いなって思います。
すごい濃いシチュエーション(ベットシーン)を演じる二人なのに、その中身はとっても素朴で。何か私達は偏見で物事を観てしまうけど、特別劇的でもない、情熱的でもないごく自然なところに好きになるきっかけは落ちているものなんだなって思います。

…しかしおそらくこのストーリーのせいで本場では15禁。日本でも12禁(保護者同伴推奨)。勿体無いです。こんないいお話なのに。

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