opは父親の事故死について疑問をもった主人公がインターネットで公開している情報公開サイトを何者かが見ているというシーンから始まります。(この手のセンスは好きです)
…好きかといわれると微妙に困る作品。予告編ではこの作品には三つの罠があるとなってます。
第一の罠「父親の死」は、この作戦に彼を参加させるための撒餌にすぎません。
第二の罠「ciaからのリクルート」は、罠という意味に一番近いのかな。キーポイント。
第三の罠「すべてをかけた愛」っていうのは余り期待したもんじゃないです(別に期待はしてませんでしたが)土壇場になった際にどれ位自分の愛する人の言葉を信じることが出来るのか。
この映画のメインは何処までがゲームなのか。この一点につきますね。
何だか綺麗にまとまってしまって、確かに真実だと思っていたものが嘘だったり、逆に偽者だとおもっていたものが実は本物だったりするんですが「実はこうだった!」と明かされても特別驚きが無いんですね。オチが読めると言うか「ああ、そう。そうなんだ」って。
結局【胡散臭い人が犯人】なので。そして余りにも【中心的に動きすぎ】なので…。
この辺の采配って難しいんですけどね…最初のうちちょいとしか出てこないような役の人が実は真犯人だったとか言われても「はあ?誰それ??そんな人いたか?」とか思う時もあるので。
ラストでウォルター・バーグが【ciaに向かってそれまでにたまった鬱屈をぶちまける】くだりがります。「【自分は今まで何十年とciaに勤めてきた。その私に向かって上は何と評価するのか?単なる時代遅れだという】」
【特別この「時代遅れ」扱いしているようなシーンが無い。よく言うような「最近のit化についていけない中年」って訳でもないですし。】ここがいわゆる「動機を語る」重要なシーンだと思うんですけど…。この動機が希薄なのが少々難点です。
一寸コンパクトにまとまりすぎ。そんな感じですね。