映画「SPIRIT」感想 レビューと情報

コメント（予告編）/.★★★☆.
簡略版『ラスト・サムライ』と言ったところか。これが好きな人ならそれなりに愉しめるかと思います。
アクションがメインの作品としてはそれなりに綺麗にまとまった作りになっていました。

特筆すべきは矢張りジェット・リーのアクションに尽きるでしょう。もう唯一無二というべき本物のカンフーアクションが堪能できます。特に三節棍は本当にすばらしくてうっとりします。ああやって使うのですねーーー。

意外に中村獅堂君が熱演していて嬉しかったです。もっとあっさりとやられてしまうのかと思っていましたがなかなかに重要な役どころでした。
敵として対峙しながらも、思想の面で共感できるところを持つ二人といった構図は、個人的にはもっともっと深く突っ込んでもらいたい点でした。単なる対話だけで終わってしまったのはもったいない。

おまけと言っては何ですが意外にも「盲目」演技を見ることができました。これが本当に上手で感動に値するほどでした。
あ、そうか目が見えないとこういうことするんだ！と感心するところが沢山沢山ありました。どこかの誰かさんに見習って欲しいものです。

広告でぶつほど「泣く映画」ではありませんがアクション映画にしては
「ちょっといい話」です。

「ジェット・リー最後のアクション大作」とは一体？以前ファンからの話でジェットさんが「引退して山にこもりたい」とか何とか言っていたらしいが…本当に山にこもってしまうのか？それとも流石に年齢の関係で若人に道を譲ってしまうのか？でも、ジェットさんほど「本物のアクション」を披露してくれるアクション俳優はいないんだけど。実に惜しい人材なんだが。
しかし競演はあの中村獅堂君。ジェット相手じゃ死んでまうがな…

実在したマーシャル・アーツの伝説的人物フォック・ユアンジェ、ボクシングチャンピオンであった父の跡を歩もうと夢見る男の物語である。フォックはすぐに中国で最も有名なファイターとなる。しかしフォックの傲慢さと勝つためにはすべてを犠牲にする態度は、彼の私生活を悲劇に導き、フォックは人々の前から何年にもわたって姿を消してしまう。そのフォックが再び戦う気持ちを取り戻したのは、祖国が西洋社会から侵略されている時、世界中から集められたファイターたちと戦った時であった。そこでフォックは、日本のチャンピオン田中と出会う。二人は同じ精神を分かちあい、そして戦う　−　その戦いは自分の栄光のためではなかった。それは、祖国の名誉のために、スポーツの美のために、そして真のマーシャル・アーツの精神のためであった。

原作/ノベライズ
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