映画「16ブロック」感想 レビューと情報

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■16ブロック

わずか16ブロック(区画)先に証人を護送する──。それは簡単な任務のはずだった…。

16ブロック 日本公開日:2006/10/14 
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  • 公式サイト:〔日本公式サイト〕 〔アメリカ公式サイト〕 〔フランス公式サイト〕 〔ルーマニア公式サイト〕 〔デンマーク公式サイト〕 〔台湾公式サイト
  • 監督:リチャード・ドナー/
  • キャスト:ブルース・ウィリス/モス・デフ/デヴィッド・モース/リチャード・ウェンク/リチャード・ドナー/ケイシー・サンダー/シルク・コザート/デヴィッド・ザヤス/ジェナ・スターン/


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    映画「16ブロック」感想 レビュー

    コメント(予告編)/.★★★.
    突出したところの無い、今ひとつ面白味にかける映画。
    加えて証人エディがやたらと多弁で字幕が異様に多く、目で追いかけるのに疲れました…。

    タイトルの16ブロックとは町の区画数のこと。
    僅か1.6キロの距離、警察署から裁判所まで証人となるエディを搬送するというストーリー。そこには警察の悪徳警官問題があり、その事実を隠す為に同僚刑事フランクと攻防戦を繰り広げることとなります。

    この作品のどこが一番いまいちかと言うと、タイトルの「16ブロック」が何も活かされていないこと。1.6キロという徒歩でも30分程度でいけること場所が余りにも遠く困難な道程であることがこの映画の重要な魅力となるはずなのですが、そこが何一つ満たされていないところが残念。加えて二時間と言う制約も余り生かされていない。
    結局今どの辺なの?あと何時間なのと?いう物理的制約をもっとメリハリのあるものにすれば、焦りがもっと身近なものとして観客に伝わったはずなのですがその辺がどうも上手くない。

    裁判所までの距離をもっと判りやすくする、嘘でも標識を立てるとか、市街に備え付けの時計をさりげなく映しこむとかいった手法があればいいのですが、ジャック刑事が「あと何分」とか言わないと判らないし、彼が冷静なのか何なのかまったく焦らないのでこっちも焦燥感が無い。

    別に大作映画じゃないしFBIでもないのだから、派手なアクションや爆発シーン、数千人規模の人間を救うことを期待しているわけじゃない。バス・ジャックの下りは必要ではないとまでは行かないまでも、中途半端に派手で私としては返って萎えてしまいました。
    バス・ジャックをして乗客を無傷で降ろす。警察官だし、それが目的ではないことは充分理解できますが、おろす前に、一緒にいたエディはそれなりに人懐っこく子供と会話を交わして乗客を和ますシーンもあったのですから、乗客にもっと理由と説明するとかしないのかしらと思いました。
    加えてビジネスマンからスーツをせしめたにせよ、このことを早々にエディの服着たビジネスマンを映して観客に教えてしまうからこちらとしては面白味がまったく無い。服から判断して捕まえてみたら衣服を交換したビジネスマンで、撃たれることを恐れて彼が喋っちゃったってことにしたほうが、定番でも「はっ」とさせて面白味が増すと思うのですけれど。

    ジャックは自堕落で冴えない生活を送っているだらしの無い刑事であるようなのですが、犯罪(者)に対するポリシーははっきり伝わってこない。
    犯罪を犯すチンピラはいつまでたっても悪いことを繰り返すものだと彼は言いますが、そういう考えに行き着くロジックが読み取れないし、その思想もあまりハッキリ見えてこない。自分かかつて悪事に加担したことがあるからというのはどうも違うような気がします。
    この騒動をきっかけに「更正」という考えを持つようになるのは、お話的に人間味に厚みが出てきていいと思うのですが、そもそもその彼の「生悪説」(のようなもの)がぴりっとしないので、改心も今ひとつなのですよね。

    お金をかけなくても面白い映画は作れるのですから、その辺のテクニックでもっと魅了させて欲しかったものです。

    映画「16ブロック」鑑賞分類

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    映画「16ブロック」ストーリー

    NY市警のジャック・モーズリー刑事は、かつて捜査中の事故で足を負傷、今では酒浸りの冴えない日々を送っていた。夜勤明けのある日、彼は上司から証人エディ・バンカーを16ブロック先の裁判所まで護送してほしいと頼まれる。15分もあれば終わる仕事と説得され渋々引き受けたジャック。ところが、車で移送する途中、エディが何者かに襲われる。間一髪でエディを助け出したジャックは、バーに身を潜め応援を要請する。しかし、そこに現れた同僚刑事フランクの口からは、意外な事実が告げられるのだった…。

    原作/ノベライズ
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    映画「16ブロック」スタッフ・キャスト・その他情報

  • 原題:16 Blocks
  • 監督:リチャード・ドナー/
  • 製作:ブルース・ウィリス/アヴィ・ラーナー/ランダル・エメット/ジム・ヴァン・ウィック/ジョン・トンプソン/
  • 脚本:リチャード・ウェンク/
  • 撮影:グレン・マクファーソン/
  • 美術:ブラント・ゴードン/
  • 音楽:クラウス・バデルト/
  • 衣装:ヴィッキー・グレイフ/
  • キャスト:ブルース・ウィリス/モス・デフ/デヴィッド・モース/リチャード・ウェンク/リチャード・ドナー/ケイシー・サンダー/シルク・コザート/デヴィッド・ザヤス/ジェナ・スターン/
  • 製作国:アメリカ/
  • 時間:101分
  • 製作年:2006
  • ジャンル:アクション/ドラマ/サスペンス
  • 製作/配給:ソニー・ピクチャーズ
  • 日本公開日:2006/10/14
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