映画「理由」感想 レビューと情報

コメント（予告編）/.★★★☆.
良くも悪くも原作と全く変わりなし。
読んだものをいやーな気持ちにさせる小説を欠かせたら５本の指に入ると思われる宮部みゆきさんのルポ小説の映画化。
元ネタがほぼインタビューの回答として進行するこの小説を一体どうするのかと思ったら、本当にインタビューとして進むのには本当にビックリしました。
映画としては…うーん演技らしいものは本当に全くないですし、本当にセリフの羅列を一生懸命追いかけるだけなのでいまいちなのですが、あの「理由」のメディア化という意味では本当に真摯に原作に向き合っているところが好感もてます。
そりゃあもうあの「模倣犯」と比べたら月とすっぽん位違う。

原作好きな方なら一度ご覧になるもの一興。原作をご覧になっていないのでしたら、是非原作を。良く分からなかったところを読み直したり立ち止まったり出来るのは矢張りペーパーベースの良さです。

しかしＴＶでみたら「日テレバージョン」ってなんだかずいぶん滅茶苦茶な編集されているような気がしたのですが。
中途に入るニューススタジオのコメント鬱陶しいのでいらない。

原作が大変秀作でしたので、映画化されると聞いて喜んだのですがあの分厚い小説を上手く映像化できているのでしょうか？また「模倣犯」の二の舞はごめんです…。

ある台風の夜、超高級マンション「ヴァンダール千住北ニューシティ」で起きた４人の惨殺事件。被害者たちは一つの家族と思われていたが、捜査が進むにつれて、全くの他人同士であったことが判明する。彼らはいったい誰なのか？なぜ一緒に住み、なぜ殺されたのか。さまざまな人物や家族の姿が、それぞれの「物語」を語り継ぐ。悲しい絆が解き明かす、その「理由」とは？

原作/ノベライズ
理由
宮部 みゆき 新潮社