映画「微笑みに出逢う街角」感想 レビューと情報

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■微笑みに出逢う街角

小さく砕けても、幸せはまだ、私たちの手の中にある。

微笑みに出逢う街角 日本公開日:2005/03/12 
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  • 公式サイト:〔日本公式サイト
  • 監督:エドアルド・ポンティ/
  • キャスト:ソフィア・ローレン/ミラ・ソルヴィノ/デボラ・カーラ・アンガー/ピート・ポスルスウェイト/クラウス・マリア・ブランダウアー/マルコム・マクダウェル/ジェラール・ドパルデュー/ジュリアン・リッチングス/コリー・セヴィエール/


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    映画「微笑みに出逢う街角」感想 レビュー

    コメント(予告編)/.★★★.
    私にとっては特別何の特徴もない作品。何処といって悪いところはありませんが、逆に何処といって引き込まれるところもない。
    タイトルに「微笑み」とありますが、ストーリーは暗く淡々として起伏もありません。…何というか悪い意味で作り物っぽい印象。

    三人の女性は同じ街に住んでいますが実際に交流を持つことはありません。時々道ですれ違うのみです。関連のない三人の女性をこの作品に登場させる為に雑貨店が出てきますがこれだけで三人を関連付けるのは少々強引な感じ。
    群像劇を期待しましたが、単純に三人の人生を描いただけに留まり、「巡り合う時間たち」の様に時間や距離を越えて相互に影響を及ぼすことはまったくなく、それぞれがそれぞれに苦悩を展開します。

    95分で三人分の描写をしている為に当然一人一人の描きこみは浅く、しかも「行間を読め」的な間が多い。ではそれぞれの女性の演技はその行間を読めるほどに優れているかと言えば…普通。皆最初から最後まで悩みっぱなしなので、一様にテンションが低く微妙な心の機微まで読むには至りません。

    それぞれ何かを起点に人生を考え直すことになるのですが、考え直してもやっぱり全員テンションが低い…少々イライラします。

    私に取って一番内面の変化が理解しがたいのは写真家のナタリア。
    勿論他人の苦しみを撮っていてもいいのだろうか、他に出来ることはないのだろうか、という悩みは理解できますが、【他人からも評価を受け、アンゴラを祖国に持つ女性からも写真について感謝された】のにも関わらず、何故【ボランティア】の道を選ぶのか?
    彼女には写真家として生きてもいいのだろうか?という自問自答はあってもボランティア】に対しての言及は全くされていないので、どうして急に【ボランティア】に走ろうと思ったのかが描かれていません。

    私事であれですが、知人に発展途上国の音楽を世間に発表してその国を支援しよう、という活動をしている方がいて、初めて聞いたときにそういう方法もあるんだ、と感心しました。だから私は戦争の写真を撮って全世界にその被害を知らせる、というのも立派な仕事だと思うのですが。

    作品とは全く関係がないですがこの監督、異文化的な物が好きなのか、それとも何か意図があってのことなのか、背景描写にその手の物が多く出てきます。異文化と関係があるのってナタリアだけだと思うんだけど。

    映像は綺麗に撮って有りますし描写も丁寧にされていて好感が持てるところもあります。決して電話に出ることのなかったキャサリンが電話に飛びついた理由とか、殺されそうになっても放さなかった鞄などは上手くできていましたし、ナタリアが写真のベタ焼きを見て戦火を思い出すシーンはいい表現だったと思います。

    映画「微笑みに出逢う街角」鑑賞分類

    ソフィア・ローレン記念の100本目の作品だそうで。監督がその息子か…。ストーリーを読むと私の好きな群像劇っぽいけどどうなのかな。
    関係ないけど公式サイトのトップはいらいらするほど長いフラッシュです。しかもスキップできない。

    映画「微笑みに出逢う街角」ストーリー

    オリビアは、芸術の都フィレンツェへの想いを断ち切ることが出来ない日曜画家の主婦。毎週、公園へ通いデッサンを続けている。足が不自由な夫のジョンは、そんなオリビアの楽しみを知らない。オリビアは長年連れ添ったジョンと、平和で静かなゴ毎日を過ごしているけれども、心の中には誰にも言えないでいる秘密があり、オリビアが絵への夢を諦めきれないのには、大きな理由があった。

    原作/ノベライズ
    微笑みに出逢う街角
    愛育社

    映画「微笑みに出逢う街角」スタッフ・キャスト・その他情報

    備忘録

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