■ヘイフラワーとキルトシュームーミンの国、フィンランドからやってきたとびっきりかわいい姉妹の物語
日本公開日:2005/10/15
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映画「ヘイフラワーとキルトシュー」感想 レビュー
コメント(予告編)/.★★★★★.
書き散らしです。 本来は可愛い姉妹の物語でして…そういう映画ではないのは承知なのですが涙がにじんで(流石に号泣までは…)止まりませんでした。 私は『ギルバート・グレイプ』のようにいい年してガスタンク登るほど無分別な弟がいるわけでもないし、『トロイ』のように王族ほどには責任が重くないので、ギャーと思ってもさほど自分の経験に重ね合わせることもなかったのですが、この作品はその点が強烈でした。 (自分の身に置き換えやすいだけに)7歳の子供にそれはあんまりにも我慢させすぎなんじゃあないかと…その、ヘイフラワーに降りかかる問題が非リアルのようでありながら、こと「妹」に関しては超リアルでした。 ヘイフラワー頑張りすぎです。 運動会の後、仏頂面しているヘイフラワーを怒るお母さんの言葉に、そういえばこんな気持ちになったなあと…あの頃を彷彿としました。 「たかがゲームでしょ」たかがじゃないの、私は一生懸命だったのに! 「皆楽しんでいるんだからそんな不機嫌な顔しないの」だって不機嫌なんだもん、不機嫌な時に不機嫌な顔して何が悪いの。そんなことも我慢しなくちゃならいの? 「お姉ちゃんでしょ」 そんなのヒドイ!!! 今まで頑張って頑張って頑張り倒したヘイフラワー。とうとう堪忍袋の緒が切れます。 それで我慢の限界が来てぶち切れる様にどうかギルバートのように途中で後悔しないで「プチわがまま」を押し通して欲しいと結構真剣にお祈りしました。 最初に「妹のためにアイス買って来て」と言われたときにグッと我慢して買いに走ってしまったらどうしようかとはらはらしました。 特にキルトシューが学校の先生ぶって宿題を与えた時に、絵本を破り捨てた時には私は本当に心から拍手喝さいでした。 でも最終的には最初におねえちゃんが折れちゃっていますね。トホホ…。 長子って結構「怒りを持続させる」のにも根気がいるんです。あの気まずい雰囲気に耐えられなくなるんです。怒っていることにバカバカしくなるんです。 そうやって我慢していって成長していくと、ひがみっ子になるか人生に対して諦めるようになりますね。自分の主張なんか通してもどうせ無駄、みたいな。 鑑賞前にお姉ちゃん幸せになるかなあ、この一家の問題は解決するのかなあと心配になったのですが「案の定」なし崩しにうやむやのままヘイフラワーは家を出ることになるのでした。 一応はお母さんも改心してパン生地からパンが焼けるようになったし…(でもパン生地は作れない) これまた、いまだかつてこんなに悲壮な小学校入学初日の場面があっただろうかと思うほど異様にテンションが低いときたもんだ。(キルトシュー除く) 映画「ヘイフラワーとキルトシュー」鑑賞分類キャラクター説明が既に可愛いので是非公式サイトをご覧下さい。「いたいけ」なんて言葉久しぶりに聞きました。 この映画の粗筋を知って某作品の某兄弟(というか一家)を思い出したのは私だけでしょうか…(苦笑)もう!是非お姉ちゃんに幸せになって欲しいと切望する私です。 映画「ヘイフラワーとキルトシュー」ストーリー
7才と5才の姉妹、ヘイフラワーとキルトシュー。なかよしの2人はいつも一緒に遊んでいた。ジャガイモの研究のことしか頭にないパパと大学出で家事が全くできないママ。両親2人はそんな状態だから、妹キルトシューの面倒も家事も全てしっかり者の姉ヘイフラワーに任せきり。そんなヘイフラワーの気持ちにお構いなく、キルトシューはワガママのし放題。ところが、あと1週間するとヘイフラワーは小学生になり、学校へ行かなければならない。キルトシューのことと家のことは一体どうなってしまうのか、ヘイフラワーの心配事はつのるばかりで…。
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