■ブラッド・ダイヤモンドダイヤの価値を決める“4つのC”──
日本公開日:2007/04/07
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映画「ブラッド・ダイヤモンド」感想 レビュー
コメント(予告編)/.★★★☆.
何処を切っても見事な社会派映画。 でも観る前の予想通りに、私には泥臭すぎてちょっと肌に合いませんでした。 作品の意図としてはダイアモンドを巡る抗争を描くことで、当時のアフリカの現状を浮き彫りにすることにあるのだと思います。それは悪くない、悪くないのですがどうもそれぞれの問題が散漫な印象があるのです。配置バランスがよくないので俯瞰できないような。 多分、この作品の中で一番重たいテーマ「少年兵」が「ピンク・ダイアを巡る争い」から一番関連性が薄いからかも。 ダイアの密輸を企てるダニーの生い立ちも、アフリカの現状を強く反映したものだと感じますし、そのような人間もいるのだと痛感はさせられます。しかし彼の語りだけに終始し、貪欲で非情な性格を補填はするものの裏づけに至るほどには描かれていないところが残念。 とはいえ、矢張りレオさんの好演はさすがでした。粗野ではあるものの持ち前のルックスのおかげ?で実はそれほど酷い人ではないという印象が後半になって強調されてくるのは良いですね。話している言葉もなんだか随分スラングな感じでしたし。 多分私がこの作品に今ひとつピンと来ないのは、貴金属や宝石の類に殆どといっていいほどに興味が無いから。自分の実生活に密接には関わってないので、なんだか本気で遠いどこかの物語のような気がしてならない。 アフリカは発展途上国のなかでもゼロですらなくマイナスの国。この物語の結末の様に本当に「ブラッド・ダイアモンド」は規制されたのでしょうかね?アフリカがゼロに立つ日はいつなのでしょうか。 映画「ブラッド・ダイヤモンド」鑑賞分類『ディパーテッド』に隠れてしまって何だか地味ーな印象となってしまったレオ作品。 レオさんって私の中ではどうも『タイタニック』の印象が強くて色男しかやらない、大作映画に好んで出る…という気がしてならないのですが、本人は多分どっちかというとこういった泥臭い役がお好みだと思うんだよね。 そういう意味では大作映画で人気を博し、マイナー(?)作品で演技力を評価され…。若くして上手くしたものだなあ…感心しちゃいます。 とはいうものの私にはこの作品一寸泥臭すぎるかも…。 映画「ブラッド・ダイヤモンド」ストーリー
激しい内戦が続く90年代のアフリカ、シエラレオネ。愛する家族とつましくも満ち足りた生活を送る漁師ソロモン。しかしある日、反政府軍RUFが襲撃、ソロモンは家族と引き離され、ダイヤモンド採掘場で強制労働を強いられる。そんな中、彼は大粒のピンク・ダイヤを発見、監視の目をかいくぐりそれを秘密の場所に隠す。一方、ダイヤの密輸に手を染める非情な男ダニー。ある時、密輸に失敗し投獄された刑務所で、巨大ピンク・ダイヤの噂を耳にする。やがて釈放されたダニーは、ソロモンに近づき、家族捜しに協力する代わりにダイヤの隠し場所を明かすよう迫る。その一方で、アメリカ人女性ジャーナリスト、マディーに対しても、彼女が追っている武装組織の資金源“ブラッド・ダイヤモンド”の実態に関する情報をエサに自分たちへの協力を取り付ける。こうして3人は、それぞれの思惑を胸に、ピンク・ダイヤを目指す危険な道へと進んで行くのだが…。
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