映画「ヒトラー 最期の12日間」感想 レビューと情報

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■ヒトラー 最期の12日間

彼の敵は世界

ヒトラー 日本公開日:2005/07/09 
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  • 公式サイト:〔日本公式サイト〕 〔ハンガリー公式サイト〕 〔ドイツ公式サイト1公式サイト〕 〔ドイツ公式サイト2公式サイト〕 〔デンマーク公式サイト〕 〔オランダ公式サイト〕 〔イギリス公式サイト
  • 監督:オリバー・ヒルシュビーゲル/
  • キャスト:ブルーノ・ガンツ/アレクサンドラ・マリア・ラーラ/ユリアーネ・ケーラー/トーマス・クレッチマン/コリンナ・ハルフォーフ/ウルリッヒ・マテス/ハイノ・フェルヒ/ウルリッヒ・ノエテン/クリスチャン・ベルケル/ミハエル・メンドル/マティアス・ハービッヒ/ゲッツ・オットー/


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    映画「ヒトラー 最期の12日間」感想 レビュー

    コメント(予告編)/.★★★★.
    何だか見ていて無性に悲しい気持ちになりました。

    何度も何度もしつこく書いていますが、私はキャラクターを主に服装で判断しているので軍隊物は誰が誰やらわからなくなるのでそれでエネルギーを費やしてしまいます。

    人間としてヒトラーを捉えた作品というよりも群像劇の要素が強い作品でした。ヒトラーが自殺した後もかなりの間作品は続きます。徐々に敗戦の色が濃くなるドイツの模様がとてもよく書けていると感じました。

    一部の人が仰るように「ヒトラーを美化している」とも思いませんでした。
    終始後ろに組んだ手が小刻みに震えたり、ヒステリックに叫んだりする様など比較的矮小に描かれている印象はありましたが。ヒトラーがこの作品で描かれたような人間で有ったとしても私は何の疑問も感じません。
    こういう申し上げ方はなんですが、私はいっかな鬼畜にも劣る所業を行った人間であっても実像が完全なる(ステレオタイプの)悪鬼ではないと思っています。犯罪を犯すような人間はそもそも犯罪を起こす以前からおかしな「モンスター」であったと断ずることは易く安心できる発想ですが、それは逆に言えば危険な思想だとも思います。

    この作品は基本的にエヴァという若い秘書の視点から降伏にいたる日々を描いています。今まで私はドイツという国は「あのユダヤ人迫害をしたヒトラーの国」という印象が非常に強かったのですが、この作品を観て「ああこの国は敗戦国なんだ」と痛切に感じました。負ける国の政治中枢部はこんなものなんだと本当に哀しかった。

    実際に軍を動かす男性も無謀であるならその周囲を取りまく女性達も同様で、余りにも実情を見ようとしない騒乱なダンスパーティのシーンなどはエヴァに限らず私まで本当に気分が悪くなる思いでした。

    加えてももう一つ、市民に同情しないのかという口論に「同情しない!」と断言した軍人たちの理屈に私は打ちのめされました。詳しくは知りませんでしたがナチス当時正当に投票で支持された政党だったそうです。
    はあのヒトラーを選んだのはまさしく私達だと言い切っているこの作品に、私はひれ伏さざると得ません。

    私はこの作品を作ることの出来るドイツ国に感服します。そして逆に日本人ってなんて情けないんだろうと思った。
    終戦60周年をもって第二次世界大戦の物語だといって今更のようなハリウッドの焼き直し映画を作っているような自国が本当に情けない。先だってドイツが「日本は侵略戦争を行ったという意識に欠けている」と批判していましたが本当に全くその通りだと思う。

    日本は敗戦国で被害者という意識が非常に強い。原爆という非常に大きなダメージを受けた唯一の国ですから、仕方がないのですが。でも私達はヒロシマという言葉を余りに美化しすぎてはいやしないだろうか?でも日本だって敵国にどれだけ残虐非道なことをしたか知れやしないのに。
    そのことに意識を向けないで私達は被爆国(被害者)ですとばかり主張するのは客観的に見れば見当違いなのではと思う。

    ドイツはそのユダヤ人虐殺という事実のために敗戦国ということは全く見てもらえなかったように思う。彼ら市民だって塵芥の様に死んでいったというのに。それを思うと私は本当に身につまされる。

    最後に老いたエヴァの「若さは無知の言い訳にはならない」という言葉で締めくくられます。

    無知であることは罪か否か。私にはその判断は付きかねます。知らない時は「知らないこと、そのことにに気が付かない」のですから。
    ただこの作品でハッキリしているのは、余りに大きなことに無知であることは後に罰せられると言うことです。

    映画「ヒトラー 最期の12日間」鑑賞分類

    従来の悪鬼のようではなく人間としてヒトラーを捉えた作品だそうです。彼もある一面から見ると人間らしい温かみのある人物だという人もおり、またその人心掌握能力は(良くも悪くも)高く評価されています。彼の内面が伺い知れるような作品だといいなと思っています。

    映画「ヒトラー 最期の12日間」ストーリー

    ヒトラー最後の秘書が半世紀を超え封印を解いた戦後最大のタブー。誰も描けなかった驚愕の真実に世界が揺れた。2005年最大の問題作、遂に日本上陸。あなたもその目撃者となる! 

    原作/ノベライズ
    ヒトラー 最期の12日間
    ヨアヒム・フェスト 鈴木 直 岩波書店

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