映画「ハードキャンディ」感想 レビューと情報

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■ハードキャンディ

赤ずきんが仕掛けるオオカミへのゲーム

ハードキャンディ 日本公開日:2006/08/05 
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  • 公式サイト:〔日本公式サイト〕 〔アメリカ公式サイト
  • 監督:デヴィッド・スレイド/
  • キャスト:パトリック・ウィルソン/エレン・ペイジ/サンドラ・オー/ジェニファー・ホームズ/ギルバート・ジョン/


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    映画「ハードキャンディ」感想 レビュー

    コメント(予告編)/.★★★★.
    うーん、名に恥じず超ハード…というかヘビィな内容。女性よりも男性向け。立ち上がれない程衝撃を受けます(笑)
    アメリカでは小児性愛に関しては非常に敏感で(要するにそれだけ犯罪として蔓延しているということなのですか)最も忌むべき犯罪とされています。どれ位かというと刑務所に収監されると他の受刑者に殺される可能性があるため特別措置を取らなければいけないケースがある程らしい。それほどですから映画作品は、フィクションとはいえ一つの鉄槌と言えます。

    野球の試合を見ていてデッドボールが急所に当たったりすると解説者がものすごく同情コメントを寄せるのですが、その辺女性はピンとこないんですよ。こればかりはジェンダーの違いとしかいいようがありません。女性としては「よくやってくれた。いや、もっとやってくれ!」と思ってしまうのですが、男性は比較的ジェフに好意的なようですね(笑)。

    ゲームと銘打っておりますが、いっかなヘイリーが14歳の少女でハンデとつけるとしてもフェアには程遠く完全に男性虐待遊戯となっております。ジェフ超必死です。本当にこれは演技か?と思えるほど必死です。(笑…いや男性にとってみれば笑い事ではない)
    14歳という年齢は実に微妙ですね。大人でも子供でもない時期。第二次成長期に重なりますし変に大人びた発想をしたりする時期です。

    何故彼女が出会い系サイトで網を広げて獲物を待ち構えていたのか、本当に幼児殺人者を狙って正義を行おうとしたのか、単に自分の子供らしさをおとりとして犯罪者をいたぶりたかったのか(犯罪者なら警察に訴えることも無いですし)…結構後者のような気がします。
    ヘイリーのいたぶり方は、シンプルかつ幼稚だけど男性にとっては最も堪える刑罰執行を期待させてみたり、絶望させてみたりと実に絶妙です。

    他所のサイトさんを一寸拝見させてもらったのですが、結構色々な解釈が有るみたいです。
    ■実際に「手術」は行われたのか?
    私は「やっていない」と思います。
    実際全部取っ払ってしまったら失血死してしまいそうですし、冷やしてごまかせる痛みなんて結構しれてます。術後あんなに動けないんじゃないでしょうか。
    ロープを解いた後「ついてる」と安堵していましたし、ご丁寧にテレビカメラに移して本人に「現場」を見せていたのもどうやらビデオ映像だったようですし、金属クリップを外すところからこれが「痛み」の元だと思いますし。せいぜい毛を剃って、適当なところを傷つけて血を採った位かな?と思います。

    ■ラストの解釈
    これは一緒に見に行った師匠と話し合ってもどうにも意見が食い違ったのですが、私は結局「自殺させてもらえなかった」と解釈しました。
    首吊りをするにはロープの長さがが多いような気がしますし、効果音も首の骨が折れたというよりも地面に落ちたような音でした。性悪なヘイリーの性格からいっても、「自殺したら片思いの相手に真実を教えない」なんて約束を守りそうにも無いですし、生かしておいてあらゆる人に真実をばらして辱めを与えた方が面白いと思うんですが。
    最後のセリフ「or not」に対してアメリカサイトも回ってみたのですけれど、やっぱり両方の解釈があるみたいです。

    ついでにアメリカでは「こんな14歳いるか!」と断しているレビュアーもいましたが、日本のオヤジ狩りからインスパイアされただけあって、私にはありえないことには思えませんでした(怖)。

    メイン舞台のジェフの邸内が部屋ごとに単色で区切られて、小さな移動でも印象が変わって見えるようにされたセットや、アップや定型のカットを多用した一寸変わったカメラワークなどは、大きな動きの無いセリフでのやり取りで進展していくストーリーには合っていると思いました。よろしければ、一見の価値ありな映画です。

    追記:宦官.comは存在しました。(笑)

    映画「ハードキャンディ」鑑賞分類

    ダークな逆「赤ずきんちゃん」ストーリー。
    個人的にこのゲームを思い出します。いや私のお手持ちキャラじゃありませんが。映画だとこれかな。いやこっちは趣味丸出しですけど。出会い系サイトで男が考える不純なことといったらやっぱりこの主人公のようなことですが、この女の子一体何考えているんだ…!?そして脱出は成功するのか?

    映画「ハードキャンディ」ストーリー

    出会い系サイトのチャットで知り合ったヘイリー(14)と、売れっ子フォトグラファー、ジェフ(32)はある日カフェで初めて出会う。キュートなヘイリーに一目で惹きつけられたジェフはヘイリーを自宅に誘い込む。
    一見すれば彼女の身に危険が迫っているようだが、実はすべて最初からヘイリーが巧妙に仕掛けたゲームだった…。

    原作/ノベライズ
    -

    映画「ハードキャンディ」スタッフ・キャスト・その他情報

  • 原題:Hard Candy
  • 監督:デヴィッド・スレイド/
  • 製作:マイケル・コールドウェル/デヴィッド・ヒギンス/リチャード・ハットン/ジョディ・パットン/
  • 脚本:ブライアン・ネルソン/
  • 撮影:ジョー・ウィレムズ/
  • 美術:Jeremy Reed/
  • 音楽:ハリー・エスコット/モリー・ナイマン/
  • 衣装:ジェニファー・ジョンソン/
  • キャスト:パトリック・ウィルソン/エレン・ペイジ/サンドラ・オー/ジェニファー・ホームズ/ギルバート・ジョン/
  • 製作国:アメリカ/
  • 時間:103分
  • 製作年:2005
  • ジャンル:ドラマ/サスペンス/
  • 製作/配給:クロックワークス
  • 日本公開日:2006/08/05
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