映画「イーオン・フラックス」感想 レビューと情報

コメント（予告編）/.★★★.
思った以上に何も無かった…。
よく考えたらあの『モンスター』のシャーリーズ・セロンなんですね。本当に印象が違うのでそんなことすっかり頭から抜けていました。

予告編からしてＣＧばりばりＳＦを堪能せよ！という構成だったので、もちろんそこを期待したのですけれどほんっとうにそこしか見る点が無い上に、ＣＧを駆使した素晴らしいアクションシーンはほとんどＣＭに使用されていました。それ以外は取り立てて見るシーンはなし。

特出すべき点は衣装デザインと美術でしょうか。従来の未来デザインとは多少一線を画していて、亜熱帯植物的なモチーフが多く使用されています。この辺はちょっと面白いかな。
衣装も一風変わっていてハイセンスでお洒落な感じです。ポスター等でも多く見るセロンの戦闘スーツなどはボンテージ風でかっこいいですし、足がとても長く見えますｖ

ストーリーはまあ…私は『アップルシード』を思い出してしまいました。
ふーん…というか特別変わったテーマではありません。【不妊治療とクローン技術】は比較的よく使われるテーマですが、あまり深く突っ込んである印象はなし。
個人的見解として【後天的なもの（この場合、誰と恋愛した、とか何か経験したこと）はＤＮＡに引き継がれることはない】と考えているので、この科学にセンチメンタリズムを持ち込んだ展開は私には相容れないものでした。
こういうことに関しては『エターナル・サンシャイン』の方が私の見解と同じですね。

居眠りはしなかったけど、特別熱狂もしなかったので少々がっかりでした。

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西暦：２０１１年　
人類は転換期を迎えた。
科学は劇的大躍進を遂げ、科学合成による植物が誕生し、人類は飢餓から救われた。しかし、問題が起きた。それは、予測しなかった突然変異。ウィルスにより、人類の９８％が死滅。その後・・・ついに・・・希望の光が差し込む。ある科学者がワクチンを開発し、生き残っていたわずかな人々の命を救った。
西暦：２４１５年
科学者の子孫は、彼らの英雄的行為を後世に伝えるため、巨大な象徴“を建設していた。そして、400年前に生き残った人類たちは、完璧な生活を送っているはずだった・・

原作/ノベライズ
イーオン・フラックス
ピーター チョン 山下 慧 竹書房