映画「王の男」感想 レビューと情報

[ HOME ]>>[ 映画感想・DB ]>> 作品タイトル >> 王の男




■王の男

その美しさが歴史を狂わす。

王の男 日本公開日:2006/12/09 
「王の男」の劇場検索映画チケット予約
  • 公式サイト:〔日本公式サイト〕 〔韓国公式サイト
  • 監督:イ・ジュンイク/
  • キャスト:カム・ウソン/イ・ジュンギ/チョン・ジニョン/カン・ソンヨン/チャン・ハンソン/ユ・ヘジン/


  • 映画「王の男」の動画・画像の検索

    ■■もっと大きく見たい時は>王の男・ギャラリー

    ■Yahoo!で「王の男(King and the clown)」を検索■
    ウェブ】 【音声】 【画像】 【動画】 【ニュース】 【ブログ

    ■Googleで「王の男(King and the clown)」を検索■
    ウェブ】 【画像】 【動画

    ■YouTubeで「王の男(King and the clown)」を検索■
    動画


    映画「王の男」感想 レビュー

    コメント(予告編)/.★★★☆.
    愚王はいかにして作られてしまうものなのか。
    タイトルもコピー「その美しさが歴史を狂わす。」も正しくないとは言わないけど…いや正しいのですが…非常に危険な匂いを発していたので危惧していました。いっそ避けようかと思っていた程です。確かに同性愛くさいのですけれど、意外にしっかりと見ることができました。

    燕山君を慰める為の芸人が、宮中の秩序を狂わせてゆく皮肉。
    王・燕山君は特別コンギルの美しさだけに執着しているわけではありませんでした。当初はその芸者としての面白さ・奔放さに、途中からは彼を残して亡くなった母親への思慕を重ねているに過ぎませんでした。
    この作品の場合、たまたま宮中にあがったコンギルがなまじ美しかったためにそうなったと言うよりも、燕山君を心配した忠臣の心遣いが裏目に出てしまったと言う方が正しいのかもしれません。燕山君が芸人風情に官職を与えるなどとは思っていなかったのでしょう。

    この王は愚かな王として描かれています(悪王ではないですね。何故なら一応都は栄えていますし、民衆が悪法や高い税金に苦しんでいる風も無い)

    全てを自由に出来るはずの王が一番不自由である皮肉。
    では燕山君は何故愚王となってしまったのか?私は常々から権力者、しかも世襲制のように望む望まざるに関わらず生まれた時から王になる事を運命とされていた人間は苦痛でならないなあと思っていました。
    漢陽の都の人間は好き勝手に酒を飲み女を買い、芸を笑い歌ったり踊ったりとすることが可能です。でも燕山君にはそれは許されない。それは一切の私生活がないから。官僚は宮中に仕えていても家に帰ればプライベートな時間がある。でも燕山君には無い。王は己自らが政(まつりごと)だから。何故市民には許される芸人を笑うことが、彼には許されないことなのか?

    ここで断っておきますが、王が自由奔放であっても構わない、と言っているのではありませんよ。王として市民を統べるからには、秩序と責務と心構えを持ってもらわないと非常に困ります。でも、あれもだめ、これもだめ、母親は策略のために殺され…こんな理不尽であっていいものか。

    守られる側が守る側に回る皮肉
    自分の前でだけ幼い子供のように喜ぶ王を気の毒だと感じるコンギル。そんなコンギルを見て心が移った、と嫉妬(あれはどう見ても嫉妬以外の何物でもないですね)するチャンセン。
    チャンセンにとって、村の有力者に買われていくのを救ってやりそれを感謝したコンギルは既にそこにはなく、権力に上手く取り入り芸を捨て置く人間に変わってしまったと感じたことでしょう。彼の心根は昔から全く変わっていないというのに。
    あわや殺されるという時にコンギルは燕山君を必死に止めようとします。かつて、守られたコンギルが今度は逆にチャンセンを救うこととなる。私はここにも運命の皮肉を感じます。

    かつて絶大な権力を誇っておきながら最終的に愚かな権力者として終わってしまった人間はたくさんいます。権力の権利に魅了されて圧政を敷く者、そして権力の義務を放棄して己の快楽にふける者。
    燕山君は後者としてこの世を去ることになります。その決定的な一打を加えたのが、彼に忠義を尽くす人間がもたらした彼を王ではなく一人の人間として関わった芸人であることは本当に皮肉であるとしか言えません。

    映画「王の男」鑑賞分類

    タイトルもあれだし、キャッチコピーも妙なニュアンス、私の友人がすぐにでも飛びつきそうな感じです。しかもストーリーも一体どっち方面に展開していくのか皆目検討も付きません。実は二人は暗殺者だった!とか??改心しそうな王でもなさそうですし。歴史年表見てもかなりの若さでなくなっているし。どうなるんでしょうか、この作品。

    映画「王の男」ストーリー

    時は、16世紀初頭。固い友情で結ばれた幼なじみの旅芸人、チャンセンとコンギルは、国一番の芸人になるという決意を胸に、漢陽の都にやって来た。そこで時の王・燕山君が身分の低い妓生だったノクスに入れあげ、宮中に招き入れて遊び呆けているという噂を聞きつけた2人は、宮廷を皮肉った芝居を演じ、たちまち大人気を博す。
    しかし、彼らは王の側近の重臣に捕らえられ、王が芝居を見て笑わなければ死刑だと言い渡される。王は幼い頃に母親を毒殺されてから心を閉ざし、人前で笑ったことがなかった。そんな王が、一目でコンギルの美しさに魅入られ、達者な演技に爆笑し、臣下の猛反対を押し切って彼らを宮廷に住まわせる。

    原作/ノベライズ
    -

    映画「王の男」スタッフ・キャスト・その他情報

  • 原題:King and the clown
  • 監督:イ・ジュンイク/
  • 製作:調査中
  • 脚本:チェ・ソクファン/
  • 撮影:チ・ギルン/
  • 美術:イ・ビョンウ/
  • 音楽:調査中
  • 衣装:調査中
  • キャスト:カム・ウソン/イ・ジュンギ/チョン・ジニョン/カン・ソンヨン/チャン・ハンソン/ユ・ヘジン/
  • 製作国:韓国/
  • 時間:122分
  • 製作年:2006
  • ジャンル:ドラマ/サスペンス/歴史
  • 製作/配給:角川ヘラルド映画
  • 日本公開日:2006/12/09
  • IMDbの を検索

    備忘録

    -

    映画「王の男」の映画関連商品の検索

    ヤフーショッピングの

    アマゾンの を検索

    楽天市場で
    [ back ] [▲top




    検索一覧

     

    詳細検索
    第一検索条件
    :
    第二検索条件
    :

    Database Factory Ver 3.0