■ハンニバル・ライジング彼に魔物が棲み付いたのか?
日本公開日:2007/04/21
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映画「ハンニバル・ライジング」感想 レビュー
コメント(予告編)/.★★★☆.
名作『羊達の沈黙』に連なる序章として観ると物足りなさを感じますが、作品単体ならばそれなりに鑑賞に堪えうるものにしあがっています。 今回原作者のトマス・ハリス自らが脚本を手がけるとは!?と思ったのですがそもそも原作自体が映画制作が前提にあって書かれた様で(私にとっては「ノベライズ」に近い)ビジュアル描写先行の印象が強く流石原作者が書いたものだ、と感じさせるような要素は皆無でした。 ハンニバル・レクターがリトアニア貴族の出身で幼い妹を殺された経験があるというエピソードは以前から語られていたことなので、今更どうこう言っても始まらないのですが、レクター教授は完全なるサイコ・パスであることが明示されており、そこが私にとっての魅力です。 …とは言うものの、普遍的な人間としての感情をもった「怒りの報復」をいかに残酷かつ病的な手段を持って行うか表現した復讐劇としては、なかなか楽しく鑑賞できました。 それにしてもレディ・ムラサキに育てられて日本の影響を受けたというのならその後日本に行っても良かったと思うのに、何故にアメリカに住んでいたのでしょうか(移住しやすい為?)しかも、二がたら逃げたでヨーロッパだし…日本であの風貌は目立ちやすい為でしょうかね? 主演を演じるギャスパー・ウリエル君は端正な顔立ちで神経質そうな印象が良かったのですけど、面長気味なのでどうしたら年を重ねていったらアンソニー・ホプキンズ氏のような顔になるとはどうしても思えない…(苦笑) 映画「ハンニバル・ライジング」鑑賞分類IMDBの評価5.7かあ…もう少し欲しいところ。しかも年齢が上に行くほど、率先して投票する人ほど低いのも過去のシリーズを観た人の評価と仮定すると心配です。何故か18歳以下の女性には異様に人気が高い…主人公の俳優さんがイケメンなのか? 過去の映画も原作も読破した身としてはホプキンズさん以外のレクターが想像できない。しかも典型的サイコパスなのに「哀しい過去」があるからという理由付けはいただけないのですが。どうなることか。因みに脚本は原作も手がけたトマス・ハリス。 映画「ハンニバル・ライジング」ストーリー
1944年のリトアニア。戦禍で両親を亡くしたハンニバル少年は、幼い妹ミーシャと2人で山小屋に隠れ住んでいた。ある日、残忍な逃亡兵グループが山小屋を乗っ取り、か弱いミーシャは彼らに殺されてしまう。その後、心を閉ざしたまま孤児院で成長したハンニバルは、やがて脱走し唯一の親類を求めてパリの叔父のもとへと向かう。しかし、すでに叔父はこの世を去り、未亡人の日本人女性レディ・ムラサキが、ハンニバルを温かく迎える。ハンニバルは彼女のもとで高度な教育を受けると共に、次第に心の奥底に封印されていた復讐の情念を目覚めさせていくのだった。
原作/ノベライズ 映画「ハンニバル・ライジング」スタッフ・キャスト・その他情報備忘録-
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